嵌頓(かんとん)包茎とは
非勃起時は包皮を剥いて普通に亀頭を露出させることが出来るけど、勃起時に包皮を剥こうとすると、痛んだり、亀頭が締め付けられたりして上手く剥けない状態を「カントン包茎」と言います。
亀頭が締め付けられているにも関わらず包皮を無理矢理剥くと包皮が戻らなくなってしまい、亀頭直下が水膨れのようになる場合があります。また、その状態が長く続いてしまうと亀頭が鬱血して壊死してしまうこともあるのです。
カントン包茎は、衛生面に問題があり、セックスで痛みや障害等が生じる可能性もあり、リスクの高い疾患と認識され、治療に健康保険の適用が認められる場合があります。手術で早急に対処しましょう。
嵌頓(かんとん)包茎の弊害
カントン包茎だと包皮を剥くことが出来ないので包皮の裏側が不潔になり、恥垢が溜まり、亀頭包皮炎や尿路感染症、性感染症等の病気に感染してしまう場合があります。他にもセックス時に不意に包皮が剥けたまま戻らず、壊死に至ってしまう可能性もあり、早急な治療が推奨されています。
《亀頭包皮炎》
亀頭に雑菌やカビ菌等が感染することによって起こる皮膚炎を亀頭包皮炎と言います。 亀頭包皮炎が発症すると、亀頭や包皮の皮膚が赤くなり、赤い斑点や爛れ等が発生します。かゆみや痛み等が伴う場合もあります。
《尿路感染症》
尿管や膀胱、尿道等に細菌やウイルスが感染することで起こる炎症を尿路感染症と言います。感染した場所によって症状は異なりますが、主な症状として、発熱や腰背部痛、頻尿、排尿痛、血尿等があります。
《性感染症》
亀頭が包皮で常に守られているため耐性が少なく、性行為において傷付きやすく、粘膜部が傷付けばそこから性感染症の病原体が侵入しやすくなります。真性包茎の方にヒトパピローマウイルスが感染して、陰茎癌の原因になっていることは泌尿器科の医師達の間では常識となっているそうです。
嵌頓(かんとん)包茎の治療方法
嵌頓(かんとん)包茎の治療方法は、手術で包皮を切除する方法があります。カントン包茎手術は保険が適用されれば2〜3万円程度ですので、安価で治療することが出来ます。
《カントン包茎手術》
ペニスに麻酔をかけた状態で亀頭を覆っている包皮を切除して、ペニスと包皮を縫合します。狭い包皮口を拡げるのではなく、亀頭を覆っている余分な包皮を切除するので、カントン包茎を治すと、自動的に包茎でもなくなるということになります。
《器具の使用》
程度の差こそあれ、包皮口が狭いという原因は真性包茎と同じですので、真性包茎用の器具も有効です。