ところが、平均サイズのペニスを持つ男性は、自分の持ち物が人並み以下のサイズしかないのではないかと思い悩む“スモール・ペニス・シンドローム”に陥りがちだという。
ワイリー医師とアードレイ氏は、1942年以降に実施されたペニス・サイズとスモール・ペニス・シンドローム(短小コンプレックス)に関する50件以上の国際研究プロジェクトのデータを取りまとめ、うち12の研究の結果から11,531人の男性のペニスのデータを抽出した。得られたデータから平均サイズを算出したところ、以下の値が得られた。これらは、勃起時のサイズである。
- 陰茎長の標準範囲:14〜16センチ
- 陰茎外周の標準範囲:12〜13センチ
ただし、後述するように、日本のお隣の韓国に関しては、上記の標準範囲を下回る数値を示す研究があるという。(注:スペインのペニス増大器具メーカーが行った調査でも、韓国における平均サイズは9.4センチというデータが発表されている。詳細については、本稿末尾の「関連記事」の先頭のリンクを参照)。
この論文では、ペニス・サイズを増大させるために世界各地で行われている奇習にも言及している。たとえば、ブラジル先住民のトピナマ族(注:“トゥピナンバ族”のことかもしれない)は、6ヶ月間にわたって毒蛇にペニスを噛ませることにより、ペニス増大を図る。
インドには、重りをぶら下げてペニスを長くする修行者たちがいる。ボルネオのダヤック人は亀頭に穴を開け、その穴の中にピアス状のものを入れて女性と交わり、より強い刺激を与えようとする。
ワイリー医師とアードレイ氏のレビューでは、以下の研究結果にも注目している。
- 半数の男性は自分の持ち物のサイズに不満
異性愛者の男性と女性5万人以上を対象として実施された調査では、「自分の持ち物は平均サイズ」と答えた男性が66パーセント、「大きい」と答えた男性が22パーセント、そして「小さすぎる」と答えた男性が12パーセントいた。一方、女性の85パーセントは現在のパートナーのサイズに満足していると答えた。だが、自分のサイズに満足していると答えた男性は55パーセントしかいなかった。
- 女性は長いのより太いのがお好き
90パーセントの女性は、長いペニスよりも太いペニスを好む・・・という結果が2つの研究で得られている。また、女性から見た男性の魅力には複雑な要因があるものの、ペニス・サイズは最大の要因ではないと結論付けている研究がいくつかある。
- 標準サイズなのに短小と思い込む男性が多い
スモール・ペニス・シンドローム(短小コンプレックス)に陥っている男性は、実際には標準サイズの男性が多い。もちろん、本当に短小の男性もいるが、標準サイズの男性の方がスモール・ペニス・シンドロームになりがちだという。
- 子供時代の見せっこがコンプレックスを引き起こす
ある調査では、短小コンプレックスに悩む男性の63パーセントは、子供時代に友達と見せ合いをしたときから悩みが始まったと回答している。さに、10代のころにエロチックな写真を見てから自分のは小さいと悩み始めた男性も37パーセントいた。ところが、これらの回答を返した男性を実際に調べてみると、マイクロペニスの持ち主は1人もいなかった。
- 同性愛者の男性の方が平均して大きい
1940年代のキンゼイ報告で収集されたデータに基づく研究では、異性愛者の男性より同性愛者の男性の方がペニスの平均サイズが大きいことが判明した。この研究論文の著者によると、胎児のときに子宮内で浴びる男性生殖ホルモンに原因がありそうだという。
- 高齢男性の方が小さい?
高年齢の男性に的を絞った研究では、ペニス・サイズが小さくなるという指摘もある。しかし、ワイリー医師とアードレイ氏が各種研究結果を集計したところ、全体としてそのような差異は認められなかった。
- 韓国人男性のデータに特異性が・・・
今回のレビューでは、人種によるサイズ差を裏付ける証拠がほとんど得られなかった。ただし、唯一の例外として、韓国で行われたある研究では、世界的な平均サイズを下回る数値が得られているという。ワイリー医師とアードレイ氏は、韓国に関しては、さらなる検証が必要だと示唆している。
- ペニス増大装置には物理的効果より、むしろ心理的効果がある
バキューム装置、エクステンダー、トラクション装置などに効果があることを示す証拠は、ごくわずかしか得られていない。しかし、ワイリー医師とアードレイ氏は、それらの装置を使うことにより心理面の改善につながることもあると指摘している。

